5月 2011

●1

公益社団法人 企業メセナ協議会の
『東日本大震災 芸術・文化による復興支援ファンド』より
ART for HOPEへご寄付頂きました。
関係者の皆さまに厚く御礼申し上げます。

『東日本大震災 芸術・文化による復興支援ファンド』
詳しくは (Click!)


七ヶ浜にある2ヶ所の避難場所、国際村と中央公民館で

プログラムを実施する前に、被災地を見て周った。

これから出会う子どもたち、人々が、

どんな現場から逃れ、避難して来ているのかを自分の目で確かめ、

ほんの少しでも理解につながる足がかりがほしいと、

いつも思っている。

ここも著しく破壊されていた。

美しい海岸線で囲まれた小さく風光明媚な半島には、

おしゃれなヨットがたくさん停泊し、

海外からの観光客や移住者も多かったという。

ここで10代続く漁師を営んでこられたという女性に出会った。

未だに何もする気力が湧かないそうだ。

避難所を出て、仮設住宅に住むようになってからのことを考えると

不安で何も手につかないという。

「今は避難所でみんなと一緒だけど・・・。これからどうすればいいのか。

何もなくなった。10代続いた守るべきものも、今はない。」

何も言えなかった。

口下手だし、取ってつけたようなことも言えない。

ただ、手だけ握っていた。

たくさんの失ったものではなく、

たった一つでも残されたものの奇跡的なすごさの方を向いて、

どうか生きて下さい、と心の中で言った。

Written by Masako

3日目に行った七ヶ浜の避難所は、
支援物資等が行き届いている様子でした。

そのせいか、みんなハッピードールに参加しているときは、
思い思いのものを、楽しそうに作っていたように感じました。
ただ、途中糸が絡まってしまうと、イライラしたり、
大学生のボランティアの方が「何作ってんの~?」
と優しく声をかけてくれた後に、
「あいつ、いちいちうるせえんだよ」と、
5歳くらいの女の子が言っていたのは、ショックでした。

ちょうど、その時くらいに
1週間の仕事を終えた医療チームが、
被災者の方達に見送られるところだったのですが、
その中で、60歳くらいの男性が毅然とした態度で、みんなを集め、
敬意を払ってお礼をしていた姿に感動しました。

私は、その姿を拝見できた事は、
自分の中で、大きかったです。
3日間、被災地を回って、いろいろと感じるものもあったし、
被災地の子供だからと、甘やかすのもよくないと思いました。
私は、他人の子供だし、という思いがあり、強く言えないし、
その子が、どんな重いものを抱えているのかも、分かりませんが、
今だからこそ、ゼロから、
人と人との接し方を考え直せるチャンスなんではないかと感じました。

その男性の姿をみて、
ダメなものはダメとビシッと言える、ブレない人になりたいと思いました。
そして、人に対しての感謝の気持ちを、きちんと伝えられるようにという心がまえが、
以前よりも強く持てました

そして、今回出会えた方たちに早速(笑)
感謝です。

私自身、被災地の様子をニュースでみて、

支援物資等を送ったりしていましたが、

やはり物やお金の部分ではなく、

人間なので、心が一番大事だなと痛感しました。

Written by ボランティアスタッフMaru

本日の活動メンバー:写真左から
ARTS for HOPE宮城の現地リーダー、ともえさん、小関さん、さとみさん
天才ドライバー児玉さん、フォトグラファー丸ちゃん(ワタシ)
アーティストの伊藤さん、七ヶ浜在住フォトグラファー松浦さん

以上
皆さま大変お疲れ様でした!

« Older entries

ページのトップへ