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大切な要素の一つ

人形作りも絵を描くのも普段全然しないし、こんな活動ははじめてでした。
勢いできめたこともあって、ちゃんと把握しないまま参加したけど
あっというまで楽しかったです。

今回、地震後はじめて東北に行きました。
地震から半年たち、当初は新聞、テレビなどで破壊された気仙沼や陸前高田の映像を見て
衝撃をうけましたが、
だんだんそのインパクトは薄れていって、
完全には復旧していないだろうくらいに思うようになっていました。

何かを通して見ることや感じることと、自分の目で直接みることの違い。
今回運転手として被災地を走りったり足で歩いたりして見た風景は想像を超えていました。
ボコボコの舗装がない道路。付かない信号。全壊、半壊の建物。
ありえない位置にある巨大な船。
日が落ちたあとの町は暗さと景色が恐怖を感じさせました。

家族に見せて話そうと思い何枚かとりましたが、
カメラを向けることがなんだか心苦しいし、地元の人に見られているような感覚になりました。

今のすべてが整った環境で、想像はできても実感はできなかったし、
自分と同じ感覚の人も多いと思います。

大島の小学生と一緒にぬいぐるみをつくっていたとき、
明るいし子供はあまりよそと変わらないなと思っていましたが、
その子らの口からふつうに「誰々の家は流されたからねー」という言葉を聞いた時は
なんて返していいかわかりませんでした。

避難所や病院で作業してるのを見て、何かを作ったりすること、絵を描くこと、人に話すこと、
なにより”楽しむこと”はきっと生きてくことの大切な要素の一つだということを実感しました。

ただ病院では、話しやすい人、コミュニケーションを取りやすいひとを選んでしまった気がします。
興味があるのかわからない人に、とくに自分より年上の人に人形づくりを勧めるのが
なんだか恥ずかしいところもありました。

それでも見てるだけじゃなくて参加できたことは自分にとって良かったと思います。

この活動はいろんな人に必要とされてると思います。
お体に気をつけてこれからもがんばってください。 

written by ボランティアスタッフ Yuu

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