3_ボランティアスタッフ

ボランティアスタッフによる活動報告です。

患者さん達は制作意欲がとてもあって、どんどん手を動かしてくれました。
一生懸命作った作品を持ち帰りたいと言う人よりも
展示の為にお貸ししたい、と言ってくれる人が多いことにも驚きました。
展示してたくさんの人に見てもらえるということは、やはり嬉しいことなんですね。

自分がちゃんとお役に立てたか分かりませんが、今後ともぜひお手伝いさせて頂きたいです。

written
by ボランティアスタッフ Rico

人形作りも絵を描くのも普段全然しないし、こんな活動ははじめてでした。
勢いできめたこともあって、ちゃんと把握しないまま参加したけど
あっというまで楽しかったです。

今回、地震後はじめて東北に行きました。
地震から半年たち、当初は新聞、テレビなどで破壊された気仙沼や陸前高田の映像を見て
衝撃をうけましたが、
だんだんそのインパクトは薄れていって、
完全には復旧していないだろうくらいに思うようになっていました。

何かを通して見ることや感じることと、自分の目で直接みることの違い。
今回運転手として被災地を走りったり足で歩いたりして見た風景は想像を超えていました。
ボコボコの舗装がない道路。付かない信号。全壊、半壊の建物。
ありえない位置にある巨大な船。
日が落ちたあとの町は暗さと景色が恐怖を感じさせました。

家族に見せて話そうと思い何枚かとりましたが、
カメラを向けることがなんだか心苦しいし、地元の人に見られているような感覚になりました。

今のすべてが整った環境で、想像はできても実感はできなかったし、
自分と同じ感覚の人も多いと思います。

大島の小学生と一緒にぬいぐるみをつくっていたとき、
明るいし子供はあまりよそと変わらないなと思っていましたが、
その子らの口からふつうに「誰々の家は流されたからねー」という言葉を聞いた時は
なんて返していいかわかりませんでした。

避難所や病院で作業してるのを見て、何かを作ったりすること、絵を描くこと、人に話すこと、
なにより”楽しむこと”はきっと生きてくことの大切な要素の一つだということを実感しました。

ただ病院では、話しやすい人、コミュニケーションを取りやすいひとを選んでしまった気がします。
興味があるのかわからない人に、とくに自分より年上の人に人形づくりを勧めるのが
なんだか恥ずかしいところもありました。

それでも見てるだけじゃなくて参加できたことは自分にとって良かったと思います。

この活動はいろんな人に必要とされてると思います。
お体に気をつけてこれからもがんばってください。 

written by ボランティアスタッフ Yuu

台風15号接近のニュースの中、東松島、石巻、女川に出かけました。
一寸先も見えない状況で高速を走りましたが、白河で通行止め。
下道はあまりに渋滞なので1本海沿いの道を行こうとしたら、道の向うから押し寄せる水。先に行くのをあきらめ、カメラで後ずさりしながら撮影。ところが1歩後ろは川。(阿武隈川の氾濫でした)迂回した道は突然の土砂崩れ。更に次の道は、横は奈落の底の山道。しばらく行くと対抗車。双方睨みあいの結果300メートルぐらいバックしてもらいました(感謝)事故でひっくり返った車を横目に、道路冠水と流木や瓦礫の障害物を皆で手分けして片づけながら進む。
旅館の10メートル手前も冠水。サンダル履きで深さを確認して突破。
着いたのは出発から約13時間後の日が変わって朝の4時過ぎ。宿は停電。しばしの休息。夜が明けてみると美しい海と瓦礫。

この日の活動は午前中は東松島の仮設のhappy doll。
楽しみにしていたと大勢集まってくださり、クリスマスの再訪の約束も。
午後は石巻の学童のhappy painting。はじけて笑っていたその子はお母さんを亡くした子だと後から知りました。 

震災から6カ月たって、皆状況を冷静に考えられるようになった分、悩みや不安に押しつぶされそうになっているとか。一時でも嫌なことを忘れることが一番嬉しいと言ってくださいました。
今回はすごくサバイバルでしたが、その分そんなにまでして来てくれたと喜んでもらいました。

written by ボランティアスタッフ COCO

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