宮城県

宮城県で開催されたプログラム

相馬 6号線沿いの「たこ八」

「たこ八」の叶姉妹

店内のポスター

松川浦にあった安くて新鮮で美味しいお魚の店「たこ八」
震災でお店が流され、現在地でお店を再開した!

すごくおいしいけど、4時には閉店してしまう。
活動が終わって片付けると、いつも到底間に合わない時間だった。

それがようやく、チャンスはやってきた!
南相馬から東松島へ移動の途中、閉まる直前にぎりぎり間に合った。
美人でやさしい女将さんに、再開までのお話を伺いながら
ホッキ飯弁当が出来上がるのをわくわく待った。
だんなさんお手製シラスの佃煮もサービスに!

宿に着いてからそのお弁当とシラスを、餓死寸前のみんな
無言でがつがつ頂いた。
歯ごたえシャキシャキ、絶品だった!

 

 


お店の明るい看板娘

いつも賑わう中華の店「福来臨」

昼間は南相馬災害FM放送のキャスター 鹿島幼稚園の温かい先生と

南相馬市街地にある中華料理店「福来臨」。

原町商店街で営業をしている数少ないお店の一つである。
始めはここくらいしか開いていなかったので入った。
しかし、ここの料理がまた美味しい。
本当に美味しい!毎日でも食べたい!
かくして、毎月、南相馬を訪れる度にお邪魔するようになった。

震災後、従業員がいなくなったお店を、支援で手伝うようになったという
笑顔の素敵な新妻さん。
実は本職は南相馬災害FMのレポーター兼アナウンサー。

私達の活動の取材に来て下さった事もある。

 

 


男山八幡神社宮司 西道典さん

 

男山八幡神社

とにかく顔が広く、頼りになる南相馬の傑物だ。

神社の宮司のみならず、

南相馬こどものつばさ代表
福島県雅楽会会長
福島県神社庁相馬市部理事
相双テニス協会理事
鹿島小学校PTA会長
南相馬市小中学校PTA連絡協議会会長
福島県PTA連合会副会長
南相馬市生涯学習推進委員
等々

枚挙に暇が無い。

震災後、原発被害から一時避難し、南相馬を離れていたが、
神社もあり、南相馬を建て直し、子どもたちを守るために戻ってきたのだ。

そして
毎月南相馬へ通い、楽しく、笑顔が生まれ、未来を信じられるひとときを、
南相馬のすべての子どもたちへ届けたい!というARTS for HOPEの意志を、
しっかり受け止めて協力して下さっている。

 

 


大高森観光ホテル

 

温かい笑顔で迎えてくれる女将

東松島市に行くといつもお世話になる「大高森観光ホテル」
奥松島に位置する風光明媚な観光地だ。
西田敏行の映画の撮影場所にもなったことがある。

震災後、周辺の民宿やホテルはすべて流され壊滅状態。
この辺でたった1軒、奇跡的に残った強運のホテルだ。

初めてここを探しながら訪れたときは、周りの風景が心底怖かった。
こんなところにホテルが残っているのだろうか?
と、恐る恐る壊れた橋を渡って辿り着いたものだ。

当時から今に至るまで、復興工事の男性しか泊まっていない。
ゆえに私たちが泊まる時は、
男性風呂(女性風呂は壊れて未だに使えない)のドアに、
「30分貸切」と手書きの紙を貼って入る。

全館停電で、懐中電灯でトイレに行ったりお風呂に行ったりもした。
しかいもともと復興工事関係者貸切ホテルに頼み込んで転がり込んだので、
何も文句は言えない。
それどころか体を真っ直ぐ伸ばして眠れるお布団がありがたかった。

9月の台風の時には、朝の4時過ぎにヨレヨレになって到着した我々を、
文句も言わずにご主人は温かく迎えて下さった。
ご主人のお母様、毅然として温かい肝っ玉女将の笑顔もいつも楽しみだ。
この間は、生海苔を煮た手作りの佃煮をお土産に持たせて下さった。

訪れる度にきれいに修繕されていくホテルを見ると、
本当に尊敬し、元気を頂く。

 

 


陸前高田の西條さん

陸前高田の海岸に唯一残った希望の木

陸前高田在住の西條さんは、岩手県で行う私たちの活動を助けてくれている。

今年2月まで東京にいらしたという西條さん。
そろそろ親孝行をしようと、故郷の陸前高田に戻ったところ、
震災に遭った。
それからご両親と共に、一部残った家の再建や何やらでご苦労の日々。
せっかく助かったお父様も9月に急逝されたそうだ。

今は、地元でジャズバンドのメンバーとしても活躍中。
一歩ずつ、着実に前に向かって歩まれている。

そのうち、ARTS for HOPEの岩手チームリーダーとして、
引っ張って下さる日も近いのではないか?
と大いに期待している。

Written by Masako

 

明日からは冬休みという12月22日に、六郷児童館に伺いました。

当初、参加メンバーは60名ということでしたが、インフルエンザが流行し、小学校も各学年ひとクラスは学級閉鎖という状態。会場の遊戯室には、そんな学校に行けない子どもたちが数人遊んでいて、まずその子どもたちからワークショップのスタートとなりました。

「カレンダーづくり」という内容を知り、前々から構想を練っていたらしい男子3人は、仲良く同じテーブルで、迷うことなく自分の絵を描き始めます。この3人の集中力は見事なくらい持続し、ほぼワークショップ終了の時刻まで黙々と作品づくり。本当にオリジナルの、自分ワールドが広がるカレンダーが仕上がった次第です。

学校が終わり、少しずつ参加者が増え始め、テーブル席は満席に! 六郷児童館でも、床にうつぶせになり描くひとが多くなりました。使える画材が豊富だったことがとてもうれしい様子で、とりわけ使い放題のシールには人気が集まりました。白いシールがなかったことを指摘され、あやまるスタッフ。雪の季節だったことが、白い丸シールの希望が多かった理由のようです。

「いつもはシール1人3枚」がルールという六郷児童館では、「シールをたくさん使える!」ということは、なかなかなご褒美だった様子です。

そのシール使いも、ひとりの女の子が始めた“形の中に‘うろこ’のように敷き詰めて貼る”という手法が、たちまちのうちに彼らの中で伝授され、それぞれのスタイルに変化。子どもたちの吸収力の凄さを見せつけられた感がひとしおでした。

ワークショップのはじめ、カレンダー用紙を渡す際に「さあて、来年の誕生日は何曜日だろうね。」と声がけをして皆でワーキャー行っていた時、ひとりの女の子が「3月11日。あの日わたし誕生日だったんだ。」と小さな声でわたしに教えてくれました。

これから先の3月11日が、穏やかな一日で過ぎゆくことを祈るばかりです。

Written by Osamu

開始1時間前から暖めてもまだ寒い遊戯室。

そんな事情で、今回は大きな遊戯室の片隅、エアコンの暖かい風の吹き出し口近くにテーブルを並べてのワークショップとなりました。

通常だと14:30頃にはやってきている小学生も、この日は学校の授業内容の都合か、15:00過ぎあたりからポチポチと参加者が集まりだした感じ。

ということで、いつもの「せーの!」で始まるワークショップではなく、三々五々に始まる会となりました。

仙台チームの画材が豊富になり、太さや色がたくさんに揃ったポスカ、マジックペン、クレヨン、色鉛筆、シールなどを思う存分自由に使い、自分だけの2012年のカレンダーを仕上げることができました。

用意していたテーブルに席が確保できないとわかったら、男の子たちは揃って床に新聞を敷き、うつぶせになって絵を書き始めます。今の季節を反映してか、クリスマスモードの絵もたくさん。その他、妖怪やおなじみのポケモンを描く子。各季節の行事を丁寧におとなたちに聞きながら描く子もいました。

もれだすポスカの液体に気が付いた女の子は、なんとドロッピングをスタート。出来上がった作品はとても面白かったのですが、床に少々汚れが。でもこれもご愛敬。ありがたいことに、ポスカの汚れは拭けばすぐに落ちたので助かりました。ただ、次回は床にも養生シートが必要かなあとスタッフは反省です。

5,6人が制作ノリノリモードから収まらず、帰宅時刻もせまっているという児童館職員の呼び掛けにも「まだ、もうちょっと!」の声。予定時間をオーバーでのワークショップのお開きとなりました。

荒町児童館でのワークショップのチラシは、ARTS for HOPEの手作りのものをいつも持参するのですが、なんと今回の「オリジナルカレンダーづくり」は、チラシを持っていったときには、もう定員がうまっていたというありがたい状態。

聞けば、前回のワークショップの際「次はなにやるの?」の質問に、「今度はね、オリジナルカレンダーづくりかな」と私たちがほのめかしたことが、子どもたちの中に噂で広まり、このような事態になったとのこと。

楽しみに待っていてくれるみんながいることに、心から感謝です。

Written by Osamu & Satomi

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