5月 2011

仙台へ、打ち合わせに訪れた。

震災後、初めての新幹線だ。

被災地をたびたび訪れているが、いつも資材や材料、
寝袋や飲食料品など山と積み込み、レンタカーで往復してきた。

あんなにダメージを受けた鉄道がこんな短期間で復帰するなんて
奇跡に思える。


合間の時間を利用して、仙台周辺の被災地を視察する。

宮城野区 若林区 名取 閖上

これまで仙台では遭遇したことのない被害が、

一歩海岸の方に近づくと、次々飛び込んでくる。

乾いたヘドロが風に舞い、視界をさえぎる。

匂いもひどい。

喉もやられる。

 

                       各所で遭遇する膨大な被災ごみ

「あの時 どこでどうしてた?」

東北を訪れると、そんなふうな会話の始まりを良く耳にする。

どこでどんな目に遭ったか、それぞれひとしきり報告し合うのだ。

みんなすごい体験をしている。



仙台の海岸地域を南下すると閖上(ゆりあげ)に辿り着いた。

地域はごっそりと流されて

人っ子一人いないゴーストタウンが残されていた。

荒涼とした孤独感が漂っていた。

また子どもたちの声や、人々の笑い声が戻ってくる日はいつになるだろう。

早く戻ってきますように・・・・。

心から願った。

Witten by Masako

どど~ん!

ARTS for HOPEでは、被災地にお届けする物品のご寄付を受け付けておりますが、立ち上げて間もない頃から、手芸材料やスケッチブック、支援物資などがぞくぞく! と到着し、スタッフ一同嬉しい悲鳴をあげております。すでに活動の中で有り難く活用させて頂いておりますが、今後も皆さまからの温かなお気持ちをのせて被 災地の子どもたちに届けてまいりますので、これからもARTS for HOPEを宜しくお願い致します。

ご寄贈を頂いた皆さま(5/24現在)

株式会社竹尾様
モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社様
株式会社東京スタデオ様
株式会社ブーフーウー様
ターナー色彩株式会社様
シチズングループ様

真島京子様
江口あゆみ様
橋本さえ子様
菊池ふみ様
髙木沙織様
中村文香様
塚田早苗様
大場弥生様
赤塚留美様
貴布根桂子様
三浦潤様
宮里喜久子様

(順不同)

スタッフ一同心より御礼を申し上げます。

written by Yui

 

岩沼市身体障害者福祉協会会長の寺門敏彦さんが
突然お亡くなりになられたという悲しいお報せが届いた。

岩沼の避難所との間に入って、
私たちのプログラム実施を可能にして下さった大切な方だった。

10日前には、穏やかな温かい笑顔で、
確かに私たちの前にいらしたのに。

今思えば、寺門さんもやはり被災者の一人だったのだ。


岩沼農村環境改善センターで               岩沼市民会館で

寺門敏彦さんのご尽力に改めて深く感謝すると共に

心からのご冥福をお祈り申し上げます。

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