1月 2012

1月も半ば過ぎという日にちになってしまいましたが、岡田児童館に集まる学校帰りの小学生のみなさんと、オリジナルカレンダーづくりのワークショップを楽しみました。

やはり、1枚の画面に1年間の日付が印刷されているタイプの用紙のためか、12ヶ月のなかにあるイベントや、季節の果物野菜などを意識して制作する子どもたちも多く、「8月は何の果物?」「10月にはなにがあったっけ?」との質問に答えることもしばしば。隣で描いている友だちが発見した新しい手法は、またたく間に広がり進化を遂げます。

ここ岡田児童館でもシールは大人気で、夏の思い出“花火”を描くのにも大活躍。その他にも“花びら”になったり、“動物の目鼻”になったりしていました。

スタッフが初めて見たすご技の持ち主は、両手にペンを持って作品を描いていた男の子。右手左手に持ったマジックで、ビート感のある格好いいカレンダーを仕上げてくれました。

これから1年のあいだ、おうちの茶の間や勉強部屋で、ここ岡田児童館で作ったカレンダーが飾られることを願うばかりの、私たち仙台チームスタッフでありました。

Written by Osamu & Satomi

先日、映画「聯合艦隊司令長官 山本五十六」の試写会に行って来ました。
http://isoroku.jp/

これまで戦争映画には無縁の私が、機会を頂き拝見した映画でしたが
味のある俳優揃いで魅力たっぷり!
引き込まれて観てしまいました。

歴史の背景や建国。政治、外交、戦争、平和、愛国、マスコミ、市民・・・。
そういった様々なことの意味を改めて自問しながら観た映画でもありました。

主役の役所広司さんが演じられた山本五十六氏がなんとも魅力的!
先見性に富む確固たるオピニオンリーダーでありながら、
温かくユーモアがあり人間味あふれる人物が生き生きと表現されていました。
山本五十六氏なのか役所広司さんなのか分からなくなるくらい一つになる俳優とは
なんとすごい才能だろう!と改めて驚嘆していました。

エンディングの戦災後の光景は、東北の震災直後の光景と重なり
東北の人々と彼らの今後に思いを馳せました。

様々な問題を抱えた私たちが、国の再生を図ろうとする今だからこそ
これからの若い人々に、こんなシリアスな映画とぜひ向き合ってほしい!
と思いました。

過去の過ちを繰り返さないためにも。

 


ところで、
役所広司さんは、実はARTS for HOPEの強力な支援者のお一人です!

ARTS for HOPEが、無我夢中で走り始めた間もない時期から
活動に深いご理解を示し、力強い後押しを下さっている支援者なのです。

とるものもとりあえず、がむしゃらに急発進するしかなかった震災直後。
役所さんのお力添えがあってこそ
今に至る活動へとつなげることが出来たといっても過言ではありません。

東松島市 鳴瀬地区保育所

石巻市 門脇中学校避難所

昨年7月末には、超多忙なスケジュールの合間を縫って

我々の遠征にも同行下さいました。

東松島市の幼児たちに向けた眼差しはとても温かで優しく
準備から片づけ、お掃除に至るまでいとわず
私たちと共に黙々と、実に自然にサポートして下さいました。

プライベートでは目立つことが苦手な役所さんは
石巻の避難所で我々スタッフにこっそり紛れて作業されていましたが
当然のことながら避難所の皆さんに見つかりサイン攻め。
支援物資のスイカを切って、手渡しサービスもされていました。

東京へ戻った後も、我々の活動をお気にかけ
様々なアドバイスを下さる役所さんでもあります。

そのお人柄に、被災地の皆さんも、私たちスタッフも、
これまで以上にファンになり、励まされ、お力を頂き
心の底から感謝しています。

石巻の被災現場

震災直後からずっと、被災地の子どもたちや高齢者の方々を心配されていた役所さん。

活動後に視察された被災地現場のむごさに、悲しさを隠せない表情でした。

 

Written by Masako

撮影:小倉章史

 

 

 

極寒、そして雪が舞い散るという悪天候のなか集まってくださったのは、ヨチヨチ歩きのお子さんをもつお母さんたち12名でした。

チョコマカと動き回るチビさんたちに目配せをしながら、ハッピードールはスタート。やはりそこは大人の仕事といった感じで、手順がしっかりとした丁寧な制作過程をみることができました。

布地を選び、つくりたいものの形を線で描き、切り抜き、縫製をすすめる。日頃から知っているメンバー同士ということもあってか、じいちゃん、ばあちゃんのこと。兄弟たちが通う学校のことなどに話を弾ませながらの手仕事となります。

そのあいだ、子どもたちは絵本を見たり、お絵描きをしたりといった感じですが(こちらは児童館の職員の方たちがサポートして下さいました)、そこここで、眠くなったり、転んだり、別の子にママのひざをとられたりと、子どもたちの元気な泣き声も頻繁に響き渡ります。

ぐずる子をおんぶして、また針を動かし始めるお母さんの姿の、格好良くたくましいこと。

チビちゃんに手がかかりすぎて、つくっていたライオンを途中で断念したお母さんには、たてがみ用に選んでいたプリントの布地をプレゼント。「うちでつくるからね!」といううれしい声をいただきました。

キティちゃんや、アンパンマン、うさぎちゃんという定番の他、魔法の杖という大物も仕上がり、ワークショップもお昼頃にお開きとなりました。

しかし、この寒さの中、子どもたちの大部分は裸足なのです。まさに、あの小さなからだに満ちるエネルギーこそ、これからに向かっての力強さ。そんな感じがするのでありました。

Written by Osamu & Satomi

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