今年もWAP/AFHの活動を支えて下さった皆さまへ心より感謝申し上げます。
皆さまにとってはどのような一年だったでしょうか。
2017年は年明けまで続いた岡本太郎美術館の『つくることは生きること』展で幕を開けました。
東北・熊本の皆さんの作品・写真・メッセージは、その後も広島、神戸、熊本を巡回し、
2016年1月から15ヵ月間をかけ、全11会場で開催した『いま、ここで生きている』展は、
今年3月にフィナーレを迎えました。
展覧会と並行する形で始動したのが長野県立こども病院PICUのアートによる
プロデュース業でした。無機質だった空間に色を運び、病院の壁面に願いを込めた絵を描き、
新設された病棟にアートの温もりと彩りを運びました。
そして4月、障がいの有無や種類を超え誰もがフラットに繋がれるボーダレスな空間
《ワンダーアートスタジオ》をオープンさせました。20 年以上に及ぶ『障がい』との
関わりが、震災支援を経て、ここでひとつのかたちになりました。
古いビルはアートリノベーションによって息を吹き返し、スタジオは現在も変身を遂げ続け、
素晴らしい個性を持った子どもたちが集い、繋がる空間として運営しています。
東北・熊本での活動日数は900日を超え、東京藝術大学では障がいのある子どもたちと
制作した絵やハッピードールが展示されました。
今年12年目を迎えた『Happy Doll Project』は全国6箇所を巡り、患者さんと闘病を
支えるご家族や職員の皆さまへ温かなひとときをお届けしました。
今年も無我夢中で走り続けた一年を、見守り、支えて下さった皆さま、
本当にありがとうございました。
2018年、19年目を迎えるWAPと8年目を迎えるAFHも、新たな出会いにワクワクしながら、
挑戦を続けていきたいと思います。
皆さまに幸せな新年が訪れますことを、
心よりお祈り申し上げます。
Wonder Art Production/ARTS for HOPE 代表
ホスピタルアートプロデューサー 高橋雅子