2_現地メンバー

現地メンバーからの活動報告です。

明日からは冬休みという12月22日に、六郷児童館に伺いました。

当初、参加メンバーは60名ということでしたが、インフルエンザが流行し、小学校も各学年ひとクラスは学級閉鎖という状態。会場の遊戯室には、そんな学校に行けない子どもたちが数人遊んでいて、まずその子どもたちからワークショップのスタートとなりました。

「カレンダーづくり」という内容を知り、前々から構想を練っていたらしい男子3人は、仲良く同じテーブルで、迷うことなく自分の絵を描き始めます。この3人の集中力は見事なくらい持続し、ほぼワークショップ終了の時刻まで黙々と作品づくり。本当にオリジナルの、自分ワールドが広がるカレンダーが仕上がった次第です。

学校が終わり、少しずつ参加者が増え始め、テーブル席は満席に! 六郷児童館でも、床にうつぶせになり描くひとが多くなりました。使える画材が豊富だったことがとてもうれしい様子で、とりわけ使い放題のシールには人気が集まりました。白いシールがなかったことを指摘され、あやまるスタッフ。雪の季節だったことが、白い丸シールの希望が多かった理由のようです。

「いつもはシール1人3枚」がルールという六郷児童館では、「シールをたくさん使える!」ということは、なかなかなご褒美だった様子です。

そのシール使いも、ひとりの女の子が始めた“形の中に‘うろこ’のように敷き詰めて貼る”という手法が、たちまちのうちに彼らの中で伝授され、それぞれのスタイルに変化。子どもたちの吸収力の凄さを見せつけられた感がひとしおでした。

ワークショップのはじめ、カレンダー用紙を渡す際に「さあて、来年の誕生日は何曜日だろうね。」と声がけをして皆でワーキャー行っていた時、ひとりの女の子が「3月11日。あの日わたし誕生日だったんだ。」と小さな声でわたしに教えてくれました。

これから先の3月11日が、穏やかな一日で過ぎゆくことを祈るばかりです。

Written by Osamu

開始1時間前から暖めてもまだ寒い遊戯室。

そんな事情で、今回は大きな遊戯室の片隅、エアコンの暖かい風の吹き出し口近くにテーブルを並べてのワークショップとなりました。

通常だと14:30頃にはやってきている小学生も、この日は学校の授業内容の都合か、15:00過ぎあたりからポチポチと参加者が集まりだした感じ。

ということで、いつもの「せーの!」で始まるワークショップではなく、三々五々に始まる会となりました。

仙台チームの画材が豊富になり、太さや色がたくさんに揃ったポスカ、マジックペン、クレヨン、色鉛筆、シールなどを思う存分自由に使い、自分だけの2012年のカレンダーを仕上げることができました。

用意していたテーブルに席が確保できないとわかったら、男の子たちは揃って床に新聞を敷き、うつぶせになって絵を書き始めます。今の季節を反映してか、クリスマスモードの絵もたくさん。その他、妖怪やおなじみのポケモンを描く子。各季節の行事を丁寧におとなたちに聞きながら描く子もいました。

もれだすポスカの液体に気が付いた女の子は、なんとドロッピングをスタート。出来上がった作品はとても面白かったのですが、床に少々汚れが。でもこれもご愛敬。ありがたいことに、ポスカの汚れは拭けばすぐに落ちたので助かりました。ただ、次回は床にも養生シートが必要かなあとスタッフは反省です。

5,6人が制作ノリノリモードから収まらず、帰宅時刻もせまっているという児童館職員の呼び掛けにも「まだ、もうちょっと!」の声。予定時間をオーバーでのワークショップのお開きとなりました。

荒町児童館でのワークショップのチラシは、ARTS for HOPEの手作りのものをいつも持参するのですが、なんと今回の「オリジナルカレンダーづくり」は、チラシを持っていったときには、もう定員がうまっていたというありがたい状態。

聞けば、前回のワークショップの際「次はなにやるの?」の質問に、「今度はね、オリジナルカレンダーづくりかな」と私たちがほのめかしたことが、子どもたちの中に噂で広まり、このような事態になったとのこと。

楽しみに待っていてくれるみんながいることに、心から感謝です。

Written by Osamu & Satomi

陽差しの入る部屋での「ハッピードールプロジェクト」。

参加人数が比較的少ないため、暖が取れる小さなスペース“図書室”での開催になりました。

10:30スタートにもかかわらず、準備中のなかを覗く子どもたちの多さに、興味津々度がうかがえます。

しかし、蓋を開けてみると、最初から参加の男子はひとりきり(途中参戦がもうひとりで計2名の参加)という、女子力がたっぷりのワークショップとなった次第です。

女子が多いと、やはり“これ、かわいい!”“このお花のリボンわたしも使う!”といった、お姫様願望がまだまだ現役の夢の世界がとめどなく広がる感じです。

表裏違う素材の布地を使って作品を仕上げたお洒落センス抜群の子。

ドールだけではなく、着せ替え用のジャケット・スカート、眠るときのお布団まで仕上げた強者もいました。

まだまだお裁縫の腕が初心者の小学校低学年の子には、唯一参加の保護者のお母さんが、なにかと手助けをしてくださり、なんとか時間内に「完成!」の声を聞くことができました。荒くランダムな縫い目から、中の綿がちょっとはみ出すのもお愛嬌です。

もうお弁当の時間なのに、なかなかみんなの手が止まらず、ちょっとだけタイムオーバー(もちろん職員の方が了解済みです)。

よって、布地などの片づけがまだ終わっていない、そのすぐそばで、学童クラブのみなさんの「いただきます!!」の声。美味しそうなおかずの匂いをかぎながら、ワークショップの終了となりました。

Written by Osamu

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