宮城県

宮城県で開催されたプログラム

宮城では貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました。
被災地の方々と少しの時間でしたが触れ合い、
今回の震災が及ぼす影響の大きさを肌で感じる機会となりました。
特に避難所で生活する方々の様子は、東京にいる私には
報道による限られた情報しかありませんでしたが、
実際に足を運んで見ると言葉や映像では伝わらない過酷な空気に圧倒されました。
きっと子供たちもたくさんの我慢を強いられているのでしょうが、
プログラムが始まると「ポーチを作りたい」「リボンがいっぱい欲しい」
「どうやるの?教えて」と次々に話しかけて来る子供たちの楽しそうな
笑顔がとても印象的でした。
物資や義援金だけではなく、こころに寄り添うARTS for HOPEの活動に
大きな意義を感じる瞬間でした。

Written by ボランティアスタッフ Chiemi

仙台市の岡田児童館で絵を描いた。
後先考えず、絵の具にまみれるのが、このプロジェクトの醍醐味だ。
子どもたちは本当に楽しそうだ。

でも洗うときは真剣に洗う。これでもかというくらい、手も足もきれいに洗う。
東松島市の野蒜小学校放課後児童クラブでは
人形を作った。 

簡単に作れるホチキスや両面テープを用意しているのだけれど
みんな針と糸で縫うことにこだわった。

子どもたちに妥協はないのだな。見習わなくては。
そうた君は幼稚園の妹のために、アンパンマンの新しいキャラクターを考えて
何時間もかけて一生懸命作った。
妹のちーちゃんが安心して遊べるように、ホチキスは絶対に使わないと言った。
アンパンマンと同じく、あまり強くはなさそうだが
「身の回りのものが全てなくなってしまった」というから
ちーちゃんにとってこれ以上の宝物はないだろう。
「オレンジパンマン」だそうだ。 

Written by AFH事務局スタッフYui

災害ボランティア住田町基地

もと小学校校庭はテントの花

昨晩の隣人はいびきが豪快

今回の活動で2晩お世話になったのが、
陸前高田市の災害ボランティア住田町基地である。
「被災地に光を 戦士に活力を」
入口左右には、こんなメッセージが大きく掲げてあった。

初日は全国から集まったボランティア諸氏で大混雑。
大船渡の活動を終えて、夜遅くに着いた我々に残されたスペースは無く、トイレと洗面所に通じる廊下で眠るよう、指示された。
しかしかなり冷える晩。「車中泊の方がずっといいなあ・・・。」と、がっかりしていたら、消燈後に談話スペース?に移動して良いとお慈悲あり。救われた。実にありがたい。

翌朝、同行者のゆいちゃんが、キラキラした瞳で耳打ちした。「まさこさん、お風呂があります。ぬるいけど入れます!」
わあ~!お風呂なんてうれしすぎるぅ!すぐ行こう!途中で行き交う人すべてに、元気な「おはようございます!」を投げ、ボランティア手作りのお風呂に入った。
かなりぬるい。・・・いや、むしろ寒い。だけど気持ちいい!ボランティアに来て朝風呂入れるなんて思わなかった。
でも、なぜみんな入らないのかしら・・・?

わがチームに戻るやいなや、非難轟々。
「お風呂入ったのお?いけないんだよお。信じられな~い。」「えっ。そうなの?誰もとがめなかったよお。」
どうやら夕方の1時間半のみ入ることが許されているらしかった。失敗、失敗。

住田町基地を後にすると、東松島市の子育て支援施設「ほっとふる」へ向かった。

震災後にここでスタートする「スマイルプロジェクト」の記念すべき第一回目にARTS for HOPEの「ハッピードールプロジェクト」が招かれたのだ。58人の参加者に施設職員6名と我々AFHが6名で、会場の部屋は満員御礼だった。

お母さんから離れない子どもも多いけど、まだ笑うことが難しい子もいるけれど、おしゃべりしながら、みんな夢中で作っている。

ここの利用者の子どもも何人か亡くなったらしいし、避難所にいた時の大変な体験談なんかも聞こえてくるけど、みんな前を向いて、一生懸命生きていることが伝わってくる

子どもたちはみんな、お母さんが作ったものが大好きだ。大事な、大事な、宝もの。
みんな、大事な作品を抱えて、晴れ晴れとした顔で帰って行った。

震災後3ヶ月くらいは、職員の皆さんたちも、泣いてばかりいたと話して下さった。

しかし、今はもう、この笑顔!拍手喝采を送りたい。

Written by Masako

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