1_事務局メンバー

事務局メンバーからの活動報告です。

アーティストの荒木珠奈さんと一緒に、紙版画のワークショップを
相馬市の小学校でやることになった。
女の子たちの細工は、墨で塗るにはもったいなかったので
版画ではなく、かわいい貼り絵の作品になった。

男の子たちは代わる代わるのぞきに来たが
男の子の遊びに戻って行ってしまった。

何も起こらなければ、小学生の時分で
暮らす土地の素晴らしさに気づくことは
あまりないのに、女の子たちのメッセージには
土地の名前が当たり前のように書かれていて
おとうさんもおじいちゃんも波と一緒に天国に行ったのだ、という女の子は
福島のことをすごく考えるようになった、と言った。


おとうさんとおじいちゃんをなくした女の子は「福島をなおしたい」と何度も言った


なぜだか嬉しいことに、スタッフの背中にも一生懸命メッセージを書いてくれた

written by Yui

前の日から作りたいものをスケッチに起こして待っていてくれた子どもたち

開始予定時間の前からどんどん人が集まりだした

大事にしていたものも、あまり大事にしていなかったものも

そろそろ捨ててしまおうかと考えていたものもあったに違いないが
生活を穏やかに取り囲んでいた全てのものが消えてしまったので
お母さんたちは実用的なものが作りたいのだと日用品を縫った。

記憶をまとっていたものが「何もない」という事実に
その風景の中で暮らしていなかった自分の想像力は
どんなにかき集めたところで、多分追いつくことはない。


ゆるやかに形成された共同体で、福島からただ一人やって来たおばあちゃんも皆と名前で呼び合っていた。今頃、半数の人が仮設住宅に移っているそうだ

一眼レフを抱えて東北の豊かな風景を歩いていたみのるさんに唯一残ったのは、宮城県の道路地図と大きな虫眼鏡
written by Yui

岩沼 海岸近くの町

探しています!

堤防は津波に勝てない

岩沼の避難所で、すてきな年の重ね方をした、

二人のジェントルマン、アーティストたちに出会った。

一人はトランペッター。
震災で愛用の楽器も無くし、予定していたコンサートも見送った。
来年こそは胸にしみる演奏をぜひ!聞かせて欲しい。

もう一人はフォトグラファー。
東北各地を記録してきたという。
その写真もカメラも今は無い。
でも、これからまた生まれ変わる東北をぜひ!記録して欲しい。

どなたか、
トランペットを1本、寄贈して下さい!
最高のカメラを1台、寄贈して下さい!

亘理周辺1

 

亘理周辺2

 

相馬周辺の家

誰かの大切なものが並ぶ

 

大地震 津波 火事 原発 風評

それによって

大切なもの 大切な人 家や暮らしや仕事を失い

誇りさえも傷つけられようとしている福島の人々

私たちはこれ以上 根拠の無い風評や差別で

福島の人々を苦しめてはいけない

福島県相馬市の避難所を訪れた。

みんなで共同作品を制作した記念に、名前を書こう!
と言った。

すると、子どもたちは、名前以外にメッセージを書き始めた。

がんばろう相馬

力を合わせてがんばる

なかむら二小がんばる!

ふくしまをなおしたい

きれいなまちになおそう

がんばろうふくしま

子どもたちの必死の叫びに胸が熱くなった。

この子たちを これ以上悲しませてはいけない!

written by Masako

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