2_現地メンバー

現地メンバーからの活動報告です。

顔が入るくらいの白い紙袋を使ってのワークショップ。

紙袋をかぶったあと、目のあたりに印を付け、穴を開ける。

そして、そのまわりに色を塗ったり、シールを貼ったり、厚紙で耳をつけたりと、思い思いの仮面をつくりました。

女の子たちには、やはり可愛らしい長い耳をつけたうさぎちゃんが大人気。

まるで双子のように同じうさぎの絵を描いて並んでポーズをとった仲良し二人組もいました。

使えるものは、なんでも使え!

ポリパイルテープにマジックで色を塗って細く裂き、髪の毛にする技を開発した女の子。

厚紙でしっぽをつくり、自分のお尻にテープでつけるとポケモンになりきった男の子。

児童館職員に「鬼?」と聞かれて、ちょっとムッとしつつ、超ファンキーな「虎」をじっくりと仕上げた男の子など。

どちらかというと、男子チームの方が、技術を駆使し、凝りに凝った作品づくりとなった感じです。

自作の仮面をかぶり、鏡の前でトロリとした表情をうかべる彼らの姿を見るに付け、子どもたちが物語の世界に入るスイッチは、光の速さかもと思ってしまいます。

いつもとは違う何かになって、世界を見る。

紙袋仮面は、ちょっとそのお手伝いになったかなあと感じられた時間でした。

Written by 宮城現地スタッフ Osamu & Satomi

 

リアス式の海岸線の高台にある鮪沢児童館は、以前は保育所だった建物を利用した
施設です。館から見える海の景色は抜群。津波の影響がないままだったら、磯遊び、
釣りなどを楽しめる、長閑な避暑地といった雰囲気をもった場所でした。


当日は、8月とは思えぬほどの涼しさで、ワークショップも自然の風が心地よく吹き
抜ける部屋で、思い思いのハッピードールづくりを楽しむことができました。
大人グループは、手芸の本に載りそうなほどの、きっちりとした作品づくり。
型紙こそ使用しませんでしたが、布地に下描きをして、ステッチも完璧!
という仕上がりの完成度の高い作品ができあがりました。
こちらは、津波で家を流された方もたいへん多い地区とのこと。大人の女性たち
は、まるで日常の延長上のようにテーブルをかこみ、和気あいあいと話に花を咲かせつつ、
チクチク作業をエンジョイしておられたように感じられました。


子どもたちも、自分がイメージしたものを、さわることができる『モノ』として
つくりあげる時間を楽しんでいただけたように思います。
プロジェクト終了近く、参加者の方々が、何気なく使った布地などを
片づけていかれる姿などを見ると、年齢層が違う家族が一緒に暮らしている環境だと
伝わる土地柄を感じずにはいられなかったスタッフでありました。

written by 宮城現地スタッフ Osamu & Satomi

摂氏34度の暑さの中、エアコンなしの遊戯室での「オリジナルうちわづくり」の
ワークショップ。
大人たちが汗だくだくでへこたれる中、しかし、バッテリー満タンの子どもたちは元
気いっぱいです。


何描こうっかな~

8月5日、仙台では七夕前夜祭の花火大会があったばかりだったので、題材は「花
火」や、夏らしい「スイカ」「金魚」「雷」などをモチーフに選んだ子どもたちも多く見
られました。
もちろん、人気の「ワンピース」や「ポケモン」のキャラクターを描く子も多く見ら
れた次第。
しかしなかには、漢字をモチーフにした“和”テイストのモダンな作品や、色彩構成
のようなあでやかな作品、戦艦を丁寧に描いたものなど、わたしたち大人が見ても刺激
的な、アートなうちわもたくさん出来上がりました。


画材の特性を活かした手法を見つけたり(油性のクレヨンの上に水彩で描く技な
ど)、失敗した部分をなんとか補おうと工夫をこらしたり(猫の目玉を水彩で描くのに失敗
し、その後そこに別に描いた目玉を貼り付けるなど)、それぞれに考える時間でもあっ
たようです。


くらくらするほどの暑さのなかでのワークショップだったのに、片づけ終わった遊戯室では、すぐにバスケットボール遊びがはじまり、子どもたちの力強さを実感した真夏のワークショップでした。

written by 宮城現地スタッフSatomi

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