ブログ
外には、自衛隊の方々のテントや車がずらりと並ぶ、岩沼市・市民会館。
その横の、広場には仮設住宅の建設が急ピッチで行われていた。
今日の活動は市民会館の食堂が空いている時間を利用させて頂いた。
最初は、時間のあるご高齢の方が眼鏡ケースや、小銭入れを作りにやってきた。
やはり皆さん、実用的なものを作られ、大事そうに持ち帰る姿が印象的だった。
その後、幼稚園の先生に連れられて、遊びにきた子ども達が、ワイワイとパネルにペイントが始まり、学校から避難所に戻ってきたこどもたちが、人形制作をはじめ、
コーヒーの匂いに誘われて、覗きにきた男性たちが徐々に参加され始めた。
おしゃべりに花が咲き、ちょっとした笑顔があふれる時間。
初めて、裁縫をするという女の子たち。それをちょっと気にしながら、漫画を読んでいる男の子達。
17時に食堂では、夕飯の準備が始まる。
ギリギリの時間まで作業をしていた、子どもを見送るころには、食堂には
自衛隊の方や、ボランティアの方々が作られた夕飯の豚汁の匂いが立ちこめていた。
片付けを終えた我々は、人形を忘れて行った女の子に、作品を届けるため、宿泊している部屋を訪ね、所狭しと並ぶ布団の中で、微笑む少女に人形を届けた。
29日より、一部の人が仮設住宅に移動を始めると施設の方から話を伺った。
あの少女をはじめ、参加して下さった皆さんが今何処にいるかは分からないが、
また出会えることを切に願っている。
written by nao