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プログラム開始前、横殴りの雨に見舞われたのが嘘のように
プログラム開始30分前には奇麗な青空が広がっていた。
会場で準備を始めていると、学校が終わった小学1年生のちびっ子達が先生に連れられて児童館へ帰ってきた。
会場となる教室の扉には、子どもたちが入れ替わり立ち代りソワソワと覗きにくる。
「何やるの?」「いつ始まるの?」
児童館に訪れている子どもたちの多くは、家こそはある子どもが多いものの、
震災の影響でイベントや行事はすべてなくなり、今回のようないつもと違う「何か」というのは久しぶりのようである。
準備が終わり、子どもたちが会場の教室へ入ってくる。
床に子どもたちの身長以上もある大きな紙、色とりどりの絵の具。
先生の声も聞いているやらいないやら、目の前のいつもと違うイベントにウキウキワクワク。
「手も足も自由に使っていいよ!」
という高橋の一言から、子どもたちのテンションは一気にボルテージアップ!
キャーキャー笑いあいながら、児童館の先生も参加してあっという間に、白い紙にカラフルな色が所狭しと配色された。
1年生の終了後は2年生へと入れ替わり、こちらも1年生に負けず劣らず、迫力あるペイントを繰り広げた。
終了時間になっても、中々紙から離れようとしない少女から
「またくるよね?」
と念を押されながら、最後の一人を手洗い場へと連れて行った。
プログラム終了後、児童館の先生から、
「あの子、震災後初めて以前の顔つきに戻りました!」
と言って頂いたり、お迎えにきたお母さんから
「この子の、こんなに嬉しそうな顔を見たの久しぶり!」
という嬉しい言葉をたくさん頂いた。
あの屈託のない笑顔の裏で、以前の笑顔を忘れてしまうぐらい、震災による不安やストレスとの葛藤が繰り返されていたのだと改めて思い知らされました。
東京に戻ると、事務所に一通の手紙がきていた。
このような活動をしていると、時折本当にこの活動に意味があるのか?
本当に求められていることなのか?と疑問に思ってしまう瞬間がある。
それでも、常に新しい出会いと活動を続けてこれたのは、
このような何よりも嬉しい、メッセージをもらえてきたからかもしれない。
また行くから待っててね!
written by nao