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9日の角田東グランド仮設住宅で一人のおばさんに「針がなくて困っているから、一本ほしい」と言われた。裁縫道具はある(多分貰った)とのことで糸はあるらしいが、針が短くて使えないらしい。
ショックでした、針もないの?って。本当に「家を失うってこういう事なのか」という事を、やっと遅まきながら実感として理解した次第。
「ここにいる人達は本当に何もかも無くしてしまった人達なんだ」とも。
なのに、その時ちょうど針が出払っていて足りない状態!後でと思い、スタッフには伝えたものの、私自身は男の子たちと人形作りに夢中になってそのままに!ごめんなさいおばさん、帰る時に「ありがとね」なんて声かけてくれたのに。
既に震災から4ヶ月、ミシン大好きな私には、4ヶ月も針と糸のない生活は考えられない。長く入院した後、職場には復帰していても、ミシンで(日常やっていた)袋作りを一生懸命してやっと社会復帰をしたな~と思った事も思い出した。
日常的にやっていた好きな事を、夢中でやることが、精神的な復帰にはきっと有効なんだと思う。
ちっちゃい,アイちゃんを叱りつつ黙々と凝ったウサギの縫いぐるみを作っていた若いおかあさん、きっと私と同じ種類の人に違いない。
「もっと作りたい、午後はやらないの?」って、2ケ目も出来ていないうちから、「次は、何作ろう!!!」なんて創作に飢えていた少年兄弟。
出来上がったホチキス止めのドラゴンを皆に褒められて輝くような笑顔で記念写真撮られていました。仲いい兄弟、優しいお兄ちゃんといつまでも仲良くね。と願います。
絵の具で子供たちがのびのびと、楽しそうにはしゃいでいるのは本当にいいものですね。特に不自由な抑圧された状況では、いい活動だと思います。
それと、継続的な活動をされていることが(顔見知りの子供たちがいたりして)素晴らしいと思います!
今後もAFHの活動を陰ながら応援しています。暑い季節ですが、みなさんお体に気を付けてキャラバン続けられますように!
Written by ボランティアスタッフ Terumi