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AFHボランティアレポート その1


  • 8月4日 仙台市六郷児童館 ~Happy Painting Project~

「いのちって何色だろう」隣にいた4年生のはるかくんがつぶやいた。
児童館の庭に40人以上の子供達が3つのグループに分かれて、白い画用紙を取り囲んで今か今かと待っている。
「虹色かな?」白の絵具を手に一杯つけながら彼が言った答えに私はほっとした。
白が終わると色々な色を重ねていく。どんどん色が変化して子供達は夢中になって色を混ぜる。
隣のグループでは紙の上だけでは飽き足らず、足や顔にペインティングするのが流行りだす。
黄色がほしい!ピンクください。色の注文が飛び交う。
大盛況の中、3つの個性的な作品が仕上がった。3作品の前で記念撮影。
思い切り頑張った笑顔が並ぶ。
次は手足を水で洗う。これもまた楽しい水遊びのよう。。。
初めは何が始まるんだろう?と半信半疑だった子供達の顔がきらきらと喜び一杯になって、六郷児童館の活動が終了しました。
命が虹色に輝き続けますように。

★8月4日 鶴ヶ谷児童館 ~Happy doll Project~

今か今かと待っていてくれた子供達が整列して部屋に入ってくる。
女の子達はウサギが大流行り。色々な布を手にとって、オリジナルウサギに挑戦する。
中にはお裁縫が得意の子もいて針にもなれた子もいる。皆真剣に作品作りに取り組んでいる。
作品が出来た子は「願いごとカード」を書いて作品と一緒に記念撮影。
ここで最高の笑いをとったのは、大きな布で自分の服を作った男の子。
その服を着て自慢げ。まるで羊のようになった彼の願いごとカードには「羊になりたい」最高!!!もうなってるよ。
「○○くんと仲良くなれますように」なんておませなお願いも。
「早く家が欲しい。」というカードを見て、ああここは被災地なんだと思い知る。
「こんなの前におばあちゃんが作ってくれた。」という言葉に「おばあちゃん元気?」と言えないもどかしさ。
ここは児童館の都合で1時間しかなく、慌ただしかったけれど、それでもみんな作品を作り終えて、
大事そうに作品を抱えてかえっていく。お迎えにきた保護者に自慢気に作品を見せている。
何もないところから、何かを自分で作りだしたことの達成感を胸に、これからも頑張ってと心から思う。

★8月5日 赤岩児童館 ~Happy doll Project~

プールに次いで、今度は近くのスーパーの催しがあるとかで心配の出だしでしたが、続々と子供が増えて結局盛況な会に。
さてこの会は、ハートが人気で、女の子はハートを作る子が多かったこと。昨日と違って時間があったので針を初めて持つ子も、初めはこわごわながら、最後は器用に使いこなすまでになって2つも作品をつくりました。
少し学年の上の女の子達は慣れたもので、かなり独創的な作品を量産。
かたや男の子達は、絶対ポケモン、絶対機関車とこだわりるタイプ。
「私達もいいですか」と先生達も参戦。園長先生のちゃんとお洋服着たうさぎちゃんは可愛かった!
避難所や仮設からの参加の子供達も多かったようで、願い事カードには「仮設が当たりますように。」
「ひまわりが育ちますように」というものも。
そんな子供達を明るい気持ちにさせようとしてか、この児童館では、毎日のように色々な行事を開催しているようで、壁には「さんま掴み取り大会」「煎餅掴み取り大会」などの写真が。
この日の前日も雑巾作り、翌日はプラモデル作りが予定されていました。
今日綿を一杯入れて作ったハートがいつも幸せで一杯になりますように。

★8月6日 気仙沼中学校避難所 ~Happy Doll Project~

今回唯一の避難所での活動。回りをぐるっと仮設住宅が立ち並ぶ中学校の体育館。
体育館に入ると、表札のついたテントが立ち並ぶ。
準備が整うのを待ってたかのように多くのお年寄りが立ち寄ってくださる。
昔はよく縫物したよ。着物や袴を縫ってたの。編み物なら得意なんだけど。。。
最近、体操に来ないけど、ちゃんとやってる?など会話が弾む。
作業がかなり進んだ頃にコーヒーサービス。
「コーヒーを飲む方?」の声に全員が手をあげる。煎れたてのコーヒーは大人気。
段々コツを掴んできた。ここをこうしてみようかな?こんなのも作りたいという声。
次々と作品が出来上がり、あちこちで称賛の声があがる。
楽しい、楽しいの声が繰り返し聞こえる。 作品を手に子供のような笑顔。
針が欲しい。布をもらっていいか? 明日はないの?
仮設の抽選で漏れて最後に残ってしまったけれど、そのおかげでこんな楽しい思いができた。
また来てね。避難所では缶詰は来ても缶切りがないというチグハグなサービスが多くて、却ってストレスになる。でもこれはいいねぇ。
おばあちゃん達の笑顔にこちらも幸せな気持ちになる。仮設に早く入れるといいですね。
今日ゲットした針で色々作品作ってください。作っている間だけでも、嫌なこと忘れて。そう思って避難所を後にした。

Written by ボランティアスタッフ coco

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